31.8.09

死闘

人間をナメるから、お互いにとって最良とは言えない結果になるんだ。

自軍:わたくし(日本から応援団ひとり)
敵軍:史上最強のゴキブリ

非常に長い戦いだった。

窓からの奇襲に戸惑う自軍を横目に、敵軍は縦横無尽に飛び回る。気が付いた瞬間には、すでに制空権は敵軍に渡ってしまった。空からの攻撃に逃げ惑う… まるでパールハーバー。最後の砦だけは死守しなければ…

宣誓を行わない限り、それは戦争犯罪で裁かれる。だから、まずは宣誓…

奇襲に対する対策なんて、何もしてないんだ

アホ面垂らして、気持ち悪い。
汚い羽をバタつかせて飛び回るのもいい加減にしな
こっちもアホじゃない。時間が経てば、戦力も揃う。

剣道で言う、面一本。
カウンター攻撃は大いに有効だった。敵軍の被害は甚だしい。負傷を多数抱えている模様。その結果、草葉の陰へと退いた敵軍とのしばしの休戦が成立。

そこで、こちらの応援、わざわざ日本からの応援団が離脱。

(顔で笑って、ココロで泣いて)

仕方ない、休戦中にシャワーを浴びさせていただきます。ただでさえ暑い中、1時間に及ぶ戦いで汗びっしょり。

シャワーを浴びてる間、目の前の洗濯物には目もくれない。
今はそれどころじゃないんだっ!!

明日、100倍にして洗ってやる。


そして、戦闘再開。

のこのこと向こうから出てきやがった。それに丸腰。ナメるにもほどがある。
この時点で、それまで少しは残ってた俺の理性も完全に消え失せ、命乞いでもすれば、命だけは助けてやろうかと思ったけど、やめだ。気が変わった。ぶっ殺すまで、この戦いは終わらない。

敵軍が飛び掛ってきた瞬間、こちらの刃が牙を剥いた。足にダメージを受け、正常でいられない敵軍。よろつきながら、突き進む。

「伏せろぉぉぉ!!」

バチバチバチ…

だから言わんこっちゃない。大人しくしていればいいものを…自分から巨大扇風機に頭から突っ込みやがって… 体がバラバラじゃないか。

トドメをさすことも出来るが、お前の人生はお前でケリをつけろ。今まで、どんな迷惑をかけてきたか考えろ…

その時、ピク ピクピク…

「キェェェ!!」

「土に返れ、生ゴミーーー!!」


原型を留めなくなるまで殴る気はなかった。しかし、こうなった以上は、ホウキで魂まで掃き捨ててやった。

長い戦いだったけど、無意味な殺生はしたくない。
変な気を起こさないでくれ。



また、汗かいた。
シャワー浴びてくる。

1 件のコメント:

  1. 最後までその戦闘に参加できず、誠に申し訳ない。
    しかし…文面だけで最後の死闘が如何に過酷だったか。
    その想像は容易です。
    扇風機…。。。
    Sir SK
    母国は貴殿を歓迎します。

    お疲れ様でした。

    from control tower -00

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