8.8.10

日本人、スリランカを語る(予定)

金曜日、いつものように授業が始まる時間に大学のバス停に到着した。バス停からいくらがんばっても、瞬間移動でもしない限り、どうせ授業には間に合わない。てか、もう始まってるし、ヤードラットはもっと遠い。

朝学校に来ると、早かろうが遅かろうがどりあえず大学の一歩手前で、カッパして一服することにしている。去年からずっとやってる。もう何も言わなくても、ジンジャーフレーバーのお茶とタバコが一本差し出される。体に染み付いた習慣はそう簡単に止められない。それはどんなに遅刻したとしても変わらない。

・・・その結果、俺は大変なものを背負い込んだ。 

カッパした後、学部に行ったら、すでに授業は始まってた。でも、金曜の担当はSirウッタムだ。俺との関係は頗る良好にして、5分10分の遅刻では問題にならない。何か言われれば、その日は広島に原爆が投下された日。このネタを振ってあげれば、何事もなかったようにディスカッションが始まるに違いない。それに今期はCR(Conflict Resolution:紛争解決)なので、キャッチアップするよりもずっと先にいる。余裕ぶっこいた。

そう思ってたら、HOD(学部長)に見つかった。
バッチリ見られた、俺がすでに始まってる授業に割り込んで行くのを。



おおおおおおおおおおい!! ヽ(`Д´)ノ

こらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 凸(゚Д゚#)

SHINNNNNNNNNNNNN!! ( `_ゝ´)



びえー すげぇ勢いで怒ってるorz
また俺だけ見つかった。

サイテー

すぐに学部長の部屋に呼ばれて説教。


「今、何時だと思ってるんだ?(11時過ぎです)わたしに見つかったのはこれで何回目だ?(たぶん5回目くらい)いいか、次また遅れてきたら、わたしはお前を殺す(またまたご冗談www)この顔で冗談を言うと思ってるのか?(びえー)お前の命はわたしが握っている。次遅れたら、お前を日本に返す。今までのお前はどこに行った?(ふぇ?)わたしの知ってる日本人はみな時間に正確でハードワークだ。お前はそのSincere Workを期待された日本人じゃないのか?(これまで誰も俺のこと日本人と思ってなかったじゃん・・・学部の外国人枠の数に俺をカウントしなかったのはあなた、HOD)罰として授業をやりなさい。トピックは自分で決めて構わない。お前のために場所と時間を取ってやる。それに外部からも人を集めて盛大にやってやろう★」


ちなみにSincere Workという言葉は南アジアの人間は好きでよく使う。
本当にみんな言う。


ということで、罰ゲームです。
わたくし、インド人相手に授業します。
セミナーじゃなくて、授業です。



(゚∀゚)



学部長の部屋から追い出された後、他の連中は「お気の毒にwww」みたいな顔してやがった。

でも、この罰ゲームはある意味、待ちに待った機会。
学部長は授業の内容は俺が決めていいと言った。要するに俺がやりたいことが出来る。

だから、これは罰ゲームじゃない。

その後、もう一度HODを訪ねて、授業のアウトラインを説明して、簡単にOKをもらった。


''Japanese talks on Sri Lanka, haha''


笑っていられるのも今のうち。
俺の授業はスリランカの紛争解決をやる。
日本人の俺はこの学部で一番スリランカに近いと思ってる。いくらタミル人相手だからって、俺にいろんな意味で勝てるとは思えない。
ネタは揃ってる。
ぶっちゃけ、今すぐにやれと言われても出来る。

俺に近い連中は俺のことを知ってる。
HODを含めた俺を知らない連中は、俺がスリランカについて知ってるとは思ってない。

去年、俺がセミナーをやった時は、上からの指示で政権交代したときの総選挙だった。
別に特別取り上げたいトピックでもなかった。それから、機会があれば、スリランカでやりたいと思ってた。民主党は知らないけど、LTTEは知ってるから。


外から人を呼びたいならどんどん呼べ!!
インド軍でも沿岸警備隊でもうちの連中でも構わない。
せっかくの罰ゲームなんだから、馬鹿デカくやろうよ
ギャフンと言わせてやるから。

そういうことで、雨降って地固まる、怪我の功名、棚からぼた餅・・・
2週間後、たくさんのタミル人を前に、

日本人、スリランカを語る。



キタ――(゚∀゚)――!!

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