Rameswaram巡礼の一番の目的はDhanushkodiに行くことだった。
RMMからスリランカのマナー島までは直線距離で30キロほどある。しかし、RMMからもっと先、RMM島の東Dhanushkodi、そして無人の砂地である東端に行けば、その距離は18キロになる。そこはスリランカとインドがアダムスブリッジを挟んで、一番近くなるポイント。
またベンガル湾とインド洋がマナー海峡上でクロスするという宗教的、地理的にも重要な場所。
スリランカ・マナー島には入りたくても入れない俺にとっては、この世で一番マナーが近くなる場所。だから、ここが俺にとっての聖地であり、RMMに来ることは聖地巡礼を意味する。
道はDhanushkodiまでしかない。
それから先、東端までは砂だけの土地をひたすらジープで走った。
RMMからDKまでは一本道
距離にして15キロ
オートから見えるのはマナーを走るのと全く同じ風景だった。
DK直前の民家
前インド大統領のアブドゥル・カラムはこの地域の出身と聞いた。
まだ弟は近くにいるらしい。
これもDK直前
スリランカ難民かインド人かは分からなかった。
しかし、本当にマナーで見たような風景が続く・・・
チェンナイよりも魚はまとも・・・ RMMは干物で有名なんだ。
でも、値段は聞くの忘れた。
道路があるのはここまで、これからはジープに乗って島東端を目指す。
この辺で海に入ったのは初めての経験だった。
マナーも海岸はあるけど、UXO(不発弾)だらけで踏み込む勇気はなかったorz
護送車のごとく詰め込まれる。
今回はケララ(コーチン)からの巡礼者と一緒になった。
DKから島東端まではジープで1時間
道がない砂を行くので歩くよりも遅い速度で走る。
出発するときはまるでドナドナ・・・
ここでジープから落とされたら確実に死ぬような秘境を進む。
出発する瞬間、荷台の隙間から
政府軍に空爆されて、防空壕から外を眺めるのと同じ気分
たくさんのジープが止まってる辺りが東端付近
前の車は難民輸送中にしか見えない・・・
ここがインドの果て
そして、スリランカとインドが一番近くなるポイント
「俺はここに来たかったんだ」
対岸のTalaimannarまでは18キロの距離
少しくらいは陸が見えるんじゃないかと思ったけど、全然見えなかった。
サンコンさんくらいの視力があったら、見えたのかもしれない。
83年から始まったEelam Warでスリランカのタミル人はマナー経由で船に乗り、この場所にたどり着いた。前に働いてたプロジェクトのスタッフにも難民としてインドにいた連中は多かった。たぶん、ほとんどがそうだった。中には家族全員で難民になり、親父を残してスリランカに戻った子がいて、その親父はスリランカに帰る前にインドで死んで、骨すら戻ってないことだってある。
そういう30年分の歴史を見てきた場所に立つだけで、全身が奮えた。
穏やかに見える海ですら、たくさんの人間が死んだ海なんだ。
数え切れない思いが沈んでる海に入ってみると、
これまでの傷がやっと消えたような気がした。
この感情が生まれるまで4年かかった。
でも、もう新しい傷をつける必要はないね。
やっぱり、ここは俺にとって一番の訪れるべき聖地だったよ。
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Dhanushkodiの写真をアップしました。
ここ生きたいですね〜
返信削除スリランカ側からも