30.6.09

想定外な人たち

約7ヶ月働いた会社で最初から最後まで俺は人との交わりを断ってきたのは、入社以前から不貞腐れ続け、入社してからもしばらく続いたからが最たる理由だと思う。時間が過ぎれば、その会社とは無縁の世界に戻るなら、最初から人間関係は仕事上の最低限にセーブしてきた。一度定着したキャラクターを覆す必要性すら感じていなかった。

入社前、イギリスに戻ろうと思っていた。一昨年、勝手に帰ってきた俺が何事もなかったように帰るには、自分の力で帰るしか選択肢がなかった。経済的に親にも頼るわけにはいかず、まして会社に金を貸してもらう訳にもいかなかった俺は金策に走った結果、「戻れない」という事実の前に不貞腐れた。これが去年の8月。それから、たぶん1ヶ月間は何もしなかったと思う。完全に夜型の人間で、やることと言えばネット。前に進む周りの人間を恨めしくネットを通じて、見渡すことしかできなかった。そんな折、拾ってくれたアメリカの物流会社。ウダウダしてた期間にフェアトレードの通訳をやらせてもらったのをきっかけに貿易事務に興味が湧いて、入った会社。不貞腐れながら入った会社を辞めるまで不思議だったのは、どうして俺みたいな人間を仕事以外でも面倒を見たがるのかさっぱり理解不能だった。

海外、特にイギリスでは一個人の存在価値なんて、黙ってれば空気=ゼロ。極論を言えば、俺と付き合うことで得られるメリット(=武器)を持ち合わせていなければ、はっきり言って、ローカルの人間からすれば付き合わなければいい話であって、面倒見る必要は全くない。そんな経験則からの勝手な考えの中、会社にいる全ての人間との間に随分長い距離を置いてラインを引いた。普段なら出る一歩も出さずに、無意味の一言で片付けて、空気に徹した。

それなのに、最後の最後まで面倒を見続けてくれたのは、今までの経験を引っくり返すようなもの。送別会が終わる瞬間まで、俺の勝手な意識のお陰で、100まで届くのを30で終わらせる結果になった。どこかのポイントで自分を変えることが出来たら、少し違う最後を迎えられたに違いない。

俺は小さい人間だ。改めて、そう思った。小さいプライドが邪魔して、大きな結果を失った。分かってたのに、やれなかったのが一番悔いが残る。恩を最後まで仇で返し続けた。

正直、反省する。次会う時、どんな顔をしてられるか… 結果はちょっと先の話。

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